乳がんの手術を受けた後の再建で脂肪注入をしても、再発のリスクは上がりませんか?
公開 2026年9月20日更新 2026年9月21日
クイック回答
乳がん手術後の患者を対象とした15研究・8,541人のメタアナリシスでは、脂肪注入を受けた群と受けなかった群の間で、全生存、無病生存、局所再発のいずれにも差は認められませんでした。ただしこれは観察研究をまとめた結果で、個々の病期や治療歴まで保証するものではありません。乳がん治療後の再建としての脂肪注入は、美容目的の施術とは判断基準が異なるため、主治医(乳腺外科)と形成外科の双方に相談したうえで決めてください。
1語出典 4
回答
自家脂肪移植の腫瘍学的安全性を検討したシステマティックレビュー・メタアナリシス(15研究、8,541人)では、乳がん手術後に脂肪移植を受けた患者と対照群との間に、全生存・無病生存・局所再発の差はみられませんでした(出典[5])。
歴史的経緯としては、1987年にASPRSが本手技を否定した後、2009年のASPS脂肪移植タスクフォースが当時の文献で悪性腫瘍増加との関連はないと結論しています(出典[6])。
注意:上記は集団としての比較であり、個人の再発リスクを示すものではありません。また画像上の脂肪壊死・石灰化が今後のフォローアップ読影に影響し得るため、再建後も脂肪注入歴を検査のたびに申告してください(出典[1][2])。渡韓して美容目的で受ける場合も、乳がんの既往があれば必ず事前に主治医へ相談してください。
出典
- organizationFat Transfer Breast Augmentation — American Society of Plastic Surgeons · 閲覧日 2026年9月20日 · 根拠ページ
- organizationFat Transfer Breast Augmentation Risks and Safety — American Society of Plastic Surgeons · 閲覧日 2026年9月20日 · 根拠ページ
- journalThe oncological safety of autologous fat grafting: a systematic review and meta-analysis (Goncalves R et al.; BMC Cancer; PMCID PMC9004160) – abstract record — BMC Cancer (via Europe PMC) · 閲覧日 2026年9月20日 · 根拠ページ
- journalSafety and Regulation of Fat Grafting (Raj S, Abu-Ghname A, Davis MJ, Izaddoost SA, Winocour SJ; Semin Plast Surg 2020;34(1):59–64) — Seminars in Plastic Surgery (Thieme) via PubMed Central · 閲覧日 2026年9月20日 · 根拠ページ